2004年9月16日星期四

万叶恋歌-藤之章15

久しぶりに休日ができたと思っていたら、書道教室の先生を頼まれた。
→本以为是难得的休息日,但是教书法的老师却拜托了我帮忙。
思い返せば、学生の時以来か、ここに来るのは。
→想来,是自学生时代之后再次来到这里……
どうですか?
→怎么了?
書けましたか?
→不会写吗?
う~ん、綺麗に書けていますね。
→嗯嗯,写得很好嘛。
へぇ?
→嘿?
先生の教え方がうまいから?
→因为老师教得好?
そんなことないですよ。
→才不是呢。
字は人の心を映す鏡。
→‘字如其人’
貴方の字が綺麗なのは、貴方の心の中を映しているからですよ。
→你的字漂亮是因为反映出了你真实的内心。
先生のアルバイトをいやだと思ったことはない。
→我并不反感当老师的建议。
教室に来る生徒の皆は僕のことを慕ってくれる。
→来上课的学生们都跟着我
それは書道家である父の威光かもしれない。
→也许是鉴于我那书法家父亲的威信。
でも…ここに来ると落ち着く。
→但是,一来到这里我就会很安心。
静かな住宅街の一角にあるこの教室の窓からは、小さな日本庭園が見える。
→位于安静的住宅区的一角,从这个教室的窗户看出去是个小小的日式庭院。
手を休めて、窓の外に目をやると、雪が降っている。
→休息一下,瞥见窗外,下雪了。
いつのまに降り出したのだろう?
→什么时候开始下的啊。
ふわ~もう結構積もってるなぁ。
→哇,已经积起来好多了呢。
はぁ~息が白い。
→哈,哈的气是白的呢。
もうだいぶ前から降っていたのかもしれない。
→大概是很早就下了。
庭の草木はほとんど雪に覆われて白くなっている。
→庭院里的草木几乎都被雪覆盖而变成了白色。
彼女も今頃雪見てるかなぁ…なんて。
→她现在也在看雪,吧……
手の平を差し出すと、雪がふわりと落ちてくる。
→伸出手掌,雪花降落下来。
でもすぐに姿を変えて消えてしまう。
→但立即就没了形状,消失不见。
まるで…彼女みたいだ。
→简直……和她一样啊。
このまま雪が降り積もって、世界中を白く染め上げればいいのに。
→要是雪花能一直这样堆积着,把全世界都染成白色就好了。
何も見えなくなるくらい…
→染到什么都看不见的程度
すべてを、白く…白く…
→一切都,变白……变白……
そして、嫌なことを、忘れたいことを全部消してくれればいいのに。
→然后,把讨厌的,想忘记的,全部都消除掉就好了。
『吾が恋は現在もかなし草枕多胡の入野の奥もかなしも』
→『我恋在而今,多心伤;即如多胡山坳远,远处也断肠。』
僕は悲しい恋をしている。
→我正经历着一场悲伤的恋情。
きっと未来も、それは変わらない。
→未来也一定是。那是不会变的。
こんな弱気になるなんて、僕らしくないな…
→变得那么懦弱,真不像是我了。

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