久しぶりに休日ができたと思っていたら、書道教室の先生を頼まれた。 | |
→本以为是难得的休息日,但是教书法的老师却拜托了我帮忙。 | |
思い返せば、学生の時以来か、ここに来るのは。 | |
→想来,是自学生时代之后再次来到这里…… | |
どうですか? | |
→怎么了? | |
書けましたか? | |
→不会写吗? | |
う~ん、綺麗に書けていますね。 | |
→嗯嗯,写得很好嘛。 | |
へぇ? | |
→嘿? | |
先生の教え方がうまいから? | |
→因为老师教得好? | |
そんなことないですよ。 | |
→才不是呢。 | |
字は人の心を映す鏡。 | |
→‘字如其人’ | |
貴方の字が綺麗なのは、貴方の心の中を映しているからですよ。 | |
→你的字漂亮是因为反映出了你真实的内心。 | |
先生のアルバイトをいやだと思ったことはない。 | |
→我并不反感当老师的建议。 | |
教室に来る生徒の皆は僕のことを慕ってくれる。 | |
→来上课的学生们都跟着我 | |
それは書道家である父の威光かもしれない。 | |
→也许是鉴于我那书法家父亲的威信。 | |
でも…ここに来ると落ち着く。 | |
→但是,一来到这里我就会很安心。 | |
静かな住宅街の一角にあるこの教室の窓からは、小さな日本庭園が見える。 | |
→位于安静的住宅区的一角,从这个教室的窗户看出去是个小小的日式庭院。 | |
手を休めて、窓の外に目をやると、雪が降っている。 | |
→休息一下,瞥见窗外,下雪了。 | |
いつのまに降り出したのだろう? | |
→什么时候开始下的啊。 | |
ふわ~もう結構積もってるなぁ。 | |
→哇,已经积起来好多了呢。 | |
はぁ~息が白い。 | |
→哈,哈的气是白的呢。 | |
もうだいぶ前から降っていたのかもしれない。 | |
→大概是很早就下了。 | |
庭の草木はほとんど雪に覆われて白くなっている。 | |
→庭院里的草木几乎都被雪覆盖而变成了白色。 | |
彼女も今頃雪見てるかなぁ…なんて。 | |
→她现在也在看雪,吧…… | |
手の平を差し出すと、雪がふわりと落ちてくる。 | |
→伸出手掌,雪花降落下来。 | |
でもすぐに姿を変えて消えてしまう。 | |
→但立即就没了形状,消失不见。 | |
まるで…彼女みたいだ。 | |
→简直……和她一样啊。 | |
このまま雪が降り積もって、世界中を白く染め上げればいいのに。 | |
→要是雪花能一直这样堆积着,把全世界都染成白色就好了。 | |
何も見えなくなるくらい… | |
→染到什么都看不见的程度 | |
すべてを、白く…白く… | |
→一切都,变白……变白…… | |
そして、嫌なことを、忘れたいことを全部消してくれればいいのに。 | |
→然后,把讨厌的,想忘记的,全部都消除掉就好了。 | |
『吾が恋は現在もかなし草枕多胡の入野の奥もかなしも』 | |
→『我恋在而今,多心伤;即如多胡山坳远,远处也断肠。』 | |
僕は悲しい恋をしている。 | |
→我正经历着一场悲伤的恋情。 | |
きっと未来も、それは変わらない。 | |
→未来也一定是。那是不会变的。 | |
こんな弱気になるなんて、僕らしくないな… | |
→变得那么懦弱,真不像是我了。 |
2004年9月16日星期四
万叶恋歌-藤之章15
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