いよいよ今日は文化祭の日だ。 | |
→今天终于迎来了文化祭。 | |
生徒会役員は交替で校内の見回りすることになっている。 | |
→按规定,学生会成员必须轮班在校内巡视。 | |
まだ入ったばかりの彼女は俺がサポートするということで、一緒に見回りすることになった。 | |
→为了照顾新来的她,我决定和她一起巡视。 | |
人、多いなぁ~何か見たいところとかあるか? | |
→好多人啊~有什么想逛的地方吗? | |
特にない? | |
→没有? | |
正直に言ったほうがいいぞ。 | |
→说实话比较好哦。 | |
この後も仕事あるから、ゆっくり見られるのは今のうちだけだ。 | |
→一会还有工作,能慢慢逛的就只有趁现在。 | |
そうだ。お前、見回りの後は暇か? | |
→对了,巡视过后你有时间吗? | |
って聞かなくてもどうせ暇だろう。 | |
→不用问,你肯定很闲。 | |
一緒にうちのクラスのお化け屋敷に入らないか? | |
→要不要一起去咱班的鬼屋? | |
嫌だ? | |
→不要? | |
どうして? | |
→为什么? | |
なるほど。 | |
→原来如此。 | |
怖いのが苦手なのか。 | |
→害怕恐怖的东西吗。 | |
ふう、って、お前は子供か。 | |
→呵~,你是小孩子吗。 | |
でも、まぁ~女なんだから、そのぐらいのほうが可愛いけど。 | |
→不过~女孩子嘛,这样也挺可爱就是。 | |
その時、ふと中庭に目をやると、急に雨が降り出しているのが見えた。 | |
→这时,望了一下庭院,外面突然下起雨来。 | |
雨? | |
→下雨了? | |
まずい! | |
→糟糕! | |
外に出してある看板が濡れる! | |
→外面的告示牌会被淋湿! | |
俺が濡れるって? | |
→我会淋雨? | |
そんなこといい! | |
→没关系! | |
中に入れるほうが先だ。 | |
→一定要先把它拿进来。 | |
あ、お前は来なくていい。濡れるだろう。 | |
→啊,你不用跟来,会淋湿的。 | |
そこで待ってろ。俺が一人で片付けるから。 | |
→在那儿等着,我一个人收拾就好。 | |
俺は雨の中を走った。 | |
→我在雨中奔跑。 | |
校門には生徒会役員が一生懸命作った看板が出してやる。 | |
→校门口放着学生会成员拼命做好的告示牌。 | |
彼女がデザイン案を出して、夜遅くまで残って作ったものだ。 | |
→是她提出的设计方案,并且一直做到了深夜。 | |
雨なんかに濡れてほしくない。 | |
→我可不想让它被雨淋湿。 | |
俺は雨の中、看板を一人で片付け始めた。 | |
→我独自在雨中收拾着告示牌。 | |
早く入れないと、雨に濡れて全部壊れる。 | |
→再不快点拿进去,就要被雨淋坏了。 | |
くそ!重いなぁ~ | |
→可恶!还好重啊… | |
予想以上に看板が重い。 | |
→比我想的重多了。 | |
俺は力いっぱい持ち上げようとした。 | |
→我卯足力气往上提 | |
その時、先まで重かった看板が軽くなった気がした。 | |
→就在这时,原本很重的告示牌变轻了。 | |
顔を上げるとそこには彼女がいた。 | |
→抬起头,看到了她。 | |
バ~カ! | |
→傻瓜! | |
来るなって言っただろう! | |
→说了不叫你来了! | |
本当にお前は…… | |
→你真是…… | |
ほら、行くぞ! | |
→好了,走吧! | |
セーノ | |
→一~二~ | |
俺たちは黙ったまま、雨の中夢中で看板を運んだ。 | |
→我们就这样沉默着,在雨中搬动着告示牌。 | |
彼女が走るたびに、水しぶきが揚がる。 | |
→她每走一步就会溅起一片水花。 | |
髪を濡らした水滴が頬を伝っていく。 | |
→水滴从湿润的发际流到脸颊。 | |
その姿が綺麗に見えた。 | |
→这样的她,好美。 | |
俺の初恋の女の子はこんなに綺麗だっただろうか…… | |
→我初恋的女孩竟然会如此美丽吗…… | |
---わが情焼くもわれなり愛しきやし君に恋ふるもわが心から--- | |
→『烧我心者,是自己;恋君情意,自我心起。』 | |
この葛藤も、熱い思いも、どちらの思いも、私の心の中から生まれたもの。 | |
→这份纠葛也好,炙热的想念也好,无论哪种心情,都是由我心中萌生。 | |
彼女は…… | |
→她…… | |
まさか、初恋の女の子じゃない? | |
→难道不是我初恋的女孩? | |
いや、でも…… | |
→不,但是…… |
2004年7月16日星期五
万叶恋歌-椿之章06
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